1 事案
性犯罪の嫌疑をかけられた依頼者より、刑事弁護のご依頼を受けました。
2 背景
依頼者は突然犯人と疑われ、まったく身に覚えがないとのことでした。
しかし、依頼者は起訴されました。
3 当事務所の活動と結果
当事務所の弁護士は、依頼者の話に真摯に耳を傾け、依頼者の言い分が真実であると考え、検察官の証拠には必ず無罪を導く糸口があると確信しました。
そして、当事務所の弁護士は、検察官の証拠や証拠構造(どのような証拠によってどのような事実を証明するのか、検察官の立証の立体的なイメージのこと)を徹底的に分析し、依頼者の無実を明らかにする道筋を見出しました。
公判手続きにおいてはその道筋を反映した訴訟活動を尽くし、無実を訴え続けました。
特に弁論(検察官の意見に対する弁護人の最終的な反論のこと)においては、過去の類似事例と本件の比較分析を行い、それを反映するとともに、表現や文章の展開をこだわり抜きました。
まさしく知力の限界を傾けた書面になったと思います。
結果は無罪判決となり、検察官から控訴されることなく確定しました。
4 解決のポイント
刑事手続きは人が運用するものである以上、間違いが一切起こり得ないわけではありません。
本当に不運なことですが、間違って刑事訴訟の対象にされてしまうことがあります。
しかし、このように犯罪を疑われた人の味方となる弁護士が刑事司法の一翼を担う者として必要とされているのであり、最終的には裁判所が公平な立場で判断を下すことになります。
本件では無罪判決を勝ち取ることにより、一人の人生を救うことで弁護士としての職務を全うすることができました。